劇場公開日 1949年3月22日

「瞳の中に恐れが見える」哀愁 重さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5瞳の中に恐れが見える

2021年2月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

1939年、英国はドイツに宣戦布告した時、ウォータールー橋にたたずむ将校。かつてロバートテイラー扮する英国将校クローニン大尉は空襲警報の折、ヴィヴィアンリー扮するバレエの踊り子マイラレスターと偶然ウォータールー橋の上で出会い別れ際にマイラのお守りをもらった。クローニンは、後日劇場へバレエを見に行きマイラを食事に誘った。
別れのワルツなんかで気軽にダンス出来るのはいいよね。一目ぼれのふたりは燃えるからさ。将校を見つめるヴィヴィアンの麗しい笑顔と眼の輝きが素敵だったね。将校と踊り子と言う設定だったが、意地悪なマダムが邪魔するけど戦時中の前線の戦いを前にした純粋な気持ちが切ないね。しかし望みも身寄りも無く、生きていくためには金を稼がなければならず、現実にさいなまれていく。取り返しのつかない現実を全て受け入れる事が出来るのだろうか。戦争が成せる出来事なれど、幸せをつかめる者とつかめない者がいる。瞳の中に恐れが見えるとクローニンは言った。秘密をかかえる事は極めてつらいね。

重