劇場公開日 2006年5月6日

「ホントはもっと前に言うべきだった。今頃だけど、ようやく言いだしたら長くなっちゃった」LIMIT OF LOVE 海猿 Don-chan(Daisuke.Y)さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ホントはもっと前に言うべきだった。今頃だけど、ようやく言いだしたら長くなっちゃった

2024年4月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

前作『海猿』(2004年公開)のラストの次回予告で膨らんだ期待に応えてくれた。

明るいキャラの吉岡 ( 佐藤隆太)が、トイレに行くシーンがあって良い。
『海猿 UMIZARU EVOLUTION』(フジテレビ制作の連続テレビドラマ)のシモカワ隊長(時任三郎)が、今作は隊を引退して専門官という偉い立場になっている。

カンナひとすじの仙崎大輔(伊藤英明)、「ダイスケくん」想いのカンナ(加藤あい)、二人のくっつきそうで離れ、またくっつきそうで...という、じれったいラブストーリー。
仙崎大輔は、殺し合う相手がいない世界線の『北斗の拳』のユリアひとすじのケンシロウのようだ。
前作でのカンナとの馴れ初めは硬派とは言い難いが、カンナひとすじで共通点がある。
仙崎大輔に憧れる。

恋愛の結末は、「結婚」または「失恋」、もしくは「死に別れ」もあることを発見したりして、さすが恋愛研究会OB(正式にはOG)の妊婦のホンマ メグミ (大塚寧々)、しかし、もっと深く掘り下げてほしい。
梯子のシーン、妊婦を下から見る先崎と、おんぶされてる粗暴なエビハラ (吹越満)のシチュエーションが、なんだか面白い。
妊婦が元水泳部で良かった。
救助活動は大画面で視聴すると、とても迫力がある。
映画を観ながら、一緒に息を止めて窒息しそうになる場面もあった。
どんよりした曇り空、ようやく見れた彼らにとっては、きっと素敵な光景なのだろう。

エンディング曲『Precious』(伊藤由奈)が、今作をまとめているような歌詞で、メロディも歌声もすばらしい。

円盤のプレミアム・エディション(4枚組)のDISC4は、ドラマのダイジェストを収録しているので、次回作『THE LASTMESSAGE 海猿』(フジテレビ版の完結編として2010年公開)の視聴に備えて予習ができる。
そして、さらに続編『BRAVE HEARTS 海猿』(2012年7月公開)がある。

Don-chan(Daisuke.Y)