劇場公開日 1953年10月7日

「知り、考えること。」ひろしま しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0知り、考えること。

2019年8月17日
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鑑賞方法:TV地上波

悲しい

 Eテレでの放送を鑑賞(録画)。

 8月6日の広島の惨状を、それを経験した広島市民が演じていることに大きな意義があるように思いました。
 演じることがつらかったり苦しかったはずと想像します。
 だが、実際に体験したからこそ伝えられるものがある。参加された人々の平和への強い想いが溢れていました。

 本当は、描かれているよりももっと残酷な景色が広がっていたことでしょう。想像を絶する光景が眼前に展開され地獄としか形容しようの無い惨憺たる状況だったと思います。
 終戦を迎えたからと言って、原爆がもたらしたものが消えるわけは無く、様々な傷を74年経った今でも根深く刻みつけている。そのことに思い至らなかった自分が情けない。

 知らないことは山ほどある。知らなければならない。その意味について考えなければならない。ずっと考え続けなければならない。二度とこのような過ちを繰り返さないように。

※修正(2023/08/04)

しゅうへい
bloodtrailさんのコメント
2019年8月17日

shu32さんへ
偉そうな事をいってますが、私も地元の年寄りに聞いた話。本当に偉いのは、あの災禍(敢えてそう言いますが)を乗り越えて、街を復興させた先輩方。街を蘇らせた人達の物語が、もっとあっても良いかなと思います!

bloodtrail
しゅうへいさんのコメント
2019年8月17日

bloodtrailさんへ。
知らずにいることの恥ずかしさを身に染みて感じました。
bloodtrailさんに言われるまで、エキストラに参加された方々も慰霊碑に刻まれているということに考えが及びませんでした。
本当に恥ずかしい限りです。頭に刻み付けます。教えていただき、ありがとうございました。

しゅうへい
bloodtrailさんのコメント
2019年8月17日

shu32さんへ
広島に住むものとして。と言うか、俺、生まれが長崎なんです。被爆マリアで有名な浦上天主堂のすぐそばが実家で、毎朝・毎夕、浦上天主堂の鐘の音を聞きながら育ち、結果、こんな変人オタクになりました。

この映画だけは、感想文書けないので、ここでコメントさせて下さい。

広島の原爆慰霊碑には原爆被害者の名簿が収められています。この映画にエキストラとして出演された方が、その名簿にどれだけ含まれているか、ご存知ですか?いや、誰にも分らないんですけどね。「少なくない数」であることは間違いがありません。

伝えたいもの、後世に残したいもの、の迫力が違うのだと言う事も、頭の片隅に入れて置いて頂ければ幸いです。などと、えっらそうな事言ってみますw

bloodtrail
しゅうへいさんのコメント
2019年8月17日

巫女雷男さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

確かに震災から8年ですね…。来年には「Fukushima50」が公開されますが、何ごとを語るにも早過ぎず遅過ぎずのタイミングが“8年”なのかもしれませんね…。

製作に懸ける当時の広島の人々の想いが伝わって来る作品でした。

しゅうへい
2019年8月17日

syuさん毎度です。私も昨日深夜に観てました。
原爆投下からたった8年後の作品だと知りびっくりです。
(東日本大震災後もちょうど8年ですが、ドキュメンタリーは作っても
映像表現化はしない訳で)
最後の原爆ドームに集まる民衆には凄い何かを感じました。

巫女雷男
kossyさんのコメント
2019年8月17日

syu32さん、こんにちわ~
最初に見たときよりも衝撃度が薄くなってきましたけど、
やっぱり開始30分頃からの30分間が何度観ても凄い!
ストーリー的には遠藤一家が中心で、
これだけでも涙があふれてきましたけど、
情報のない中で生きようとする人たちの姿は悲惨すぎてまた涙。
大がかりなオープンセットを作るだけでも大変だったようで、
日本映画じゃ二度と作れそうもありません。
8万8千人のエキストラも日本映画史上最多らしいです。

kossy