「【男、宮本浩次。裂帛の気合で「エレファントカシマシ」を牽引する。その姿を是枝裕和監督プロデュース作品として、映像化した画期的作品。男が本気で仕事をする姿から学ぶ事が多い作品でもある。】」扉の向こう ロック歌手・宮本浩次という生き方 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0【男、宮本浩次。裂帛の気合で「エレファントカシマシ」を牽引する。その姿を是枝裕和監督プロデュース作品として、映像化した画期的作品。男が本気で仕事をする姿から学ぶ事が多い作品でもある。】

2020年1月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

幸せ

 ー 「エレファントカシマシ」
   1988年、今でも度々、彼らのライブのトリで歌われる”ファイティングマン”を筆頭にした圧倒的な宮本の爆音ボーカルと、独自の歌詞の世界観を武器に、鮮烈且つ、異彩を放ってプロデビューした日本が誇るロックンロールバンドである。ー

 ・今作は、彼らがデビュー後10周年が経過し、”今宵の月のように”などヒット曲を出した後、セールス的に低迷期に入りつつあった時代に発表されたアルバム”扉”の製作風景を中心とした”是枝祐和プロデュース”のドキュメンタリー作品である。

 ・レコーディング風景の中での宮本と、イシくん、せいちゃん、トミとの遣り取り というか宮本のパワハラどころではない暴君振りが凄すぎる・・。
 ”弾けよ! 何だそりゃ、屁か? おじさんの力を見せろよ! もう若くないんだよ! 中年の良さを絞り出せよ!” ”スットコドッコイ!”
 メンバーに浴びせられる罵声、叱咤激励・・の雨霰。
 ー 私事で恐縮であるが、私は会社ではパワハラ男として有名である。
   だが、嫌らしい書き方だが、部下に嫌われた事はない。(多分・・。)
   勝手な解釈であるが、男が本気で仕事をする際には、絶対に譲れない事があると思う。ー

 ・そして、捻り出すように、絞り出すように、彼らは、楽曲を完成させていく。
 ー 宮本の言葉。”中年のおじさんの良い所を出そうよ・・。”ー

 ・彼らが、本気で勝負しているのが、画面からビシバシ伝わってくる。
 ー ”気迫が足りない・・、全然足りない・・。”という宮本のメモのズームアップ。ー

 ・不思議なのは、宮本と石森、高緑、冨永の関係性である。
 あれだけ、宮本に怒鳴り散らされても、その後は笑顔で言葉を交わす男4人組。
 付き合いは中学生からだからかもしれないが・・(高緑は高校から、バンドに参加。)

 ・今作で創作過程が描かれた”扉”も、結果的にはセールスには結びつかなかったが、”歴史”など名曲が詰まっているアルバムである。

■この数年後、彼らが紅白歌合戦に出場した際には、TVの前で”正座”して見た。嬉しかった・・。

<本気で”モノづくり”をするには、これくらいの気合で臨まないといけないのだということを若き日に教えて貰った作品である。>

<仕事の関係と地域性で映画館で観れず、DVDを購入し20数回以上鑑賞中。>

<2021年3月追記
 宮本浩次がソロアルバムでチャート一位を獲得したのは、嬉しき事也。
 只、エレカシと言う、稀有なロックバンドを30年近く聞いて来た”男”としては、石くん、せいちゃん、トミと作ったニューアルバムを待っているのである・・。>

<2023年12月31日追記
 紅白歌合戦に、久しぶりにエレファントカシマシがバンドとして出場した姿を鑑賞。
 結成40年を超えて、今でも第一線を走る姿と、宮本さんが再びバンドに重きを置く姿勢になった事を嬉しく思い、涙が滲んだよ。
 ”さあ、来年から又、頑張ろう!”>

NOBU
2020年3月29日

NOBUさん🎵

エレカシで一番好きな曲は「ガストロンジャー」です…この曲、今の現在の日本全国でガンガン流れてくれないかな?…🎵

創作の原点に「怒り」があるアーティストが好きです…

今思えばバンドブームでごちゃ混ぜにされてましたが…私的に本物と思えたのは、ブランキーとニューエスト、そしてエレカシの3バンドのみでした…

後にそれぞれ違った方向への生き残り方してますが、ブームの頃に持てはやされたバンドはバブルと共に消えました…本気じゃなかったから当然です😥

NIRVANA