劇場公開日 2004年2月14日

「かまきり婦人の告白」恋する幼虫 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0かまきり婦人の告白

2024年2月17日
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鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

怖い

約20年ぶり2回目の鑑賞
最初はTSUTAYAレンタル
今ではなかなかレンタルビデオ屋では見つからない作品

監督と脚本は『クルシメさん』『片腕マシンガール』『ロボゲイシャ』『電人ザボーガー』『デッド寿司』『ヌイグルマーZ』『異端の純愛』の井口昇

エロティシズムさえ感じてしまうホラーコメディー
清水崇監督作品とは全く違う井口昇の世界です
映画に何を求めるか人それぞれだけど自分はどちらかいえば好きな方です

売れない漫画家の西尾フミオは立腹し編集者の藤井ユキの頬にペンを突き刺してしまう
しばらくしてフミオは謝罪のためユキが住むアパートを訪れた
ユキは出版社をクビになり引きこもり気味
傷の周りは広く赤く変色し傷口は第二の口に変貌していた
すっかり2人の立場は逆転しフミオはユキに従う立場に
おまけに体を触られると傷口から触手が出るユキは完全にモンスター化
血が吸いたい
血を求め彷徨うユキに同行するフミオ
別れを告げフミオの元を去るユキ
別れたくないフミオはユキを携帯電話で呼び出し河原で再会
世の中はユキに血を吸われた者たちで吸血鬼がゾンビのように増殖してい

荒川良々と新井亜紀という野暮ったいカップルの取り合わせが良い

BGMはおよそホラー映画で使用されるような類では無い

フミオの子役を演じたのはなぜか成人
しかも坊主頭の女性
同じく大人計画の伊勢志摩
台詞無し

カズエの両目が引っ張られるシーンは安っぽいがグロい

同窓会でフミオの人物像が見えてくる
周りの同窓生も何人かヤバい人
類は友を呼ぶとはよくいったものだ
過去を断ち切れば自由
変わらない過去に縛れては成長がない

傷を見たフミオは病院で診てもらうことを勧めるがそれを頑なに拒否するユキのシーンが面白い

ユキに不満をぶちまけた最後に「もう知らない」と言い放ち立ち去るフミオも面白い

ヨシエのフミオに対する暴言の数々も笑いどころ

オチが壮絶
雌カマキリは交尾をする際にまず雄カマキリの頭を食べてしまうのだという
それを思い出した

配役
売れないエロ漫画家の西尾フミオに荒川良々
フミオを担当することになった新人編集者の藤井ユキに新井亜樹
新興宗教の勧誘をしているフミオの同窓生の佐々木ヨシエに乾貴美子
福岡に住むフミオの従姉の西尾カズエに唯野未歩子
少年時代のフミオに伊勢志摩
カズエの恋人のマーちゃんにデモ田中
ユキに血を吸われ吸血鬼になってしまうフミオの同窓生の松田ヨウジに村杉蝉之介
ユキの恋人で美容師の木村マサルに松尾スズキ

当時の井口作品は大人計画色が強い
新井亜紀懐かしい
大人計画じゃ無いけど乾貴美子も懐かしい

野川新栄