劇場公開日 2001年1月27日

「遺作」風花(2000) Kjさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5遺作

2020年7月23日
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浅野忠信のぐだぐだ言う様は、社会人としては未完成な途上感がよく表現されている。若いとはいえ既に実績も積んでいる役者。相米慎二の最後の2作は経験のない役者が前面に立たず、特殊なカットも入れてこない。しかし、やはり芝居自体が印象的である。見るからに寒そうであるが、闇の銀世界に主人公は映え、身体を担ぎ雪道を歩く男の姿には、放置できない・負わざる得ない責任を負って、なんとかしようとするしかない大人の男の姿を見ているようで、何とも言えない気持ちになった。

Kj