劇場公開日 1979年12月15日

「脱獄に向けた用意が周到で説得力がある」アルカトラズからの脱出 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0脱獄に向けた用意が周到で説得力がある

2024年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

脱獄に向けたモーリスの準備が用意周到で、脱獄計画に説得力があり面白かった。看守を騙すための身代わりとなる人形も、結構手が込んだ作りになっているところからも本気度が窺える。

同性愛者の囚人に狙われたり、人種間でグループが別れている様子は『ショーシャンクの空に』や海外ドラマの『プリズン・ブレイク』でも観られた光景だ。これらのシーンから、アメリカの刑務所は肉体的な強さや仲間を作る能力が高くないとやっていけないと思わされる。刑務所内では各自の独房に本が配布されたり、昼休みは思い思いに過ごしていたりして、囚人の生活にしてはそこまで悪く無い気がする。この辺はアメリカの刑務所の様子が窺えて面白かった。

根岸 圭一