妖艶毒婦伝 般若のお百

劇場公開日:

解説

「週刊劇画クラブ」所載の高橋猛の原案を「馬賊やくざ」の高由宏治がシナリオ化し、「怪猫 呪いの沼」の石川義寛が監督した時代風俗もの。撮影も「馬賊やくざ」の山岸長樹。

1968年製作/90分/日本
配給:東映
劇場公開日:1968年10月12日

ストーリー

浅草阿波徳一座の花形太夫お百は、夜鷹の娘だった。彼女の成熟しきった肌は男を魅きつけたが、お百は見向きもしなかった。しかし、彼女も浪人新九郎の男らしさには惚れ込んでしまった。新九郎は役人の榊兵衛らと、佐渡から江戸に送られる金塊の強奪を企てていたが、お百もその仲間に加わることになった。この計画を開いた大盗賊、音羽の巳之吉は苦い経験を語ったが、もはや中止の時期ではなかった。襲撃は成功した。ところが、勘定奉行の伊織は榊兵衛の裏切りでこの襲撃を知っていたのである。伊織は襲撃を成功させて奉行を失脚させ、その後で金を取り戻し重役への賄賂にしようとしていたのである。三万両を奪った新九郎たちは、この伊織に捕えられた。新九郎はすさまじい拷問ののち、首を落されて晒首になったのだった。一方、お百は伊織に犯され、佐渡へ流された。彼女はいつか佐渡を抜け出し伊織と榊兵衛に復讐しようと心に誓ったのだった。佐渡金山の仕事場はこの世の地獄だった。お百は中国武術の達人文造を味方につけ彼女の身体を狙う人足から身を守った。しかし、人足頭権十郎とその女房で刺青師のお紋が、お百の身体に目をつけ、彼女の肌に般若の刺青を彫ろうとした。やがて刺青が完成する頃、勘定吟味役に出世した榊兵衛が佐渡に来た。お百は、自分に目がくらんでお紋を殺し、島抜けの船を用意した権十郎を待たせて、兵衛を殺した。そして、文造と二人で江戸へ向ったのだった。江戸に戻ったお百は、巳之助の助けをかり、金座襲撃を企てた。新九郎の葬合戦のつもりだったのだ。文造やかつての一座の源次と金座に忍び込み、金箱を持ち出した。一方、お百は伊織の役宅を襲い、伊織とその妻を、かつて自分や新九郎がされたと同じ拷問で殺したのだった。外には御用提灯がとりまいていたが、お百たちは荷馬車に金箱をつみ、捕手の中に突進していった。

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