劇場公開日 1999年4月17日

「コナン映画の中で一番好きな作品」名探偵コナン 世紀末の魔術師 ししまるさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0コナン映画の中で一番好きな作品

2022年5月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

幸せ

 怪盗キッド、暗殺者、服部平次、エッグの謎。蘭の想いと疑惑。全てを極めて高レベルな構成力でまとめあげた作品。
 犯人との対決シーンの一部分以外粗っぽい粗がない。大阪、船の上、古城という物語の流れをスムーズにしかし濃く描いている。
 エッグの美しさたるや。あの時代であの美しさを表現できるのは異常でしかない。
 粗もある犯人との対決シーンだが、コナン映画の中で一番好き。台詞回し、駆け引き、音楽、演出、伏線を見事にはめながらも、ツッコミたくなるアニメらしい幕切れ。そのカタルシスがたまらない。
 「解いてはいけない謎」という言葉に心惹かれる。キッドとの答え合わせからの、初期作特有のキッドのキザな性格が現れる恩返しがオチとして完璧。

 総評として、とても好きな作品。派手ではないが、地味だとは口が裂けても言えない細かく作り込まれた名作中の名作。

ししまる