劇場公開日 1992年5月16日

「攻めてるねえ」ミンボーの女 K・Mさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0攻めてるねえ

2023年6月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ホントに感心する。

主義主張が先走ると観ている観客を楽しませる気持ちが、どこかへ行ってしまうものだけど伊丹監督は娯楽作品にしてしまえるんだね。

信子を刺したギバちゃんを村田が圧倒するところが印象的なのは、そこにカタルシスがあるわけでラストのホテルマン側の成長っぷりも清々しい。

フィクションを堪能して犠牲を強いられる人たちはスカッとするのであるから、作り方として正しかったのだと思う。
問題なのは、これを寛容できない者たちが行動を起こしてしまう事に尽きる。

本当に残念である。

K・M