「原点にして頂点」劇場版 ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 Ken@さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0原点にして頂点

2021年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

泣ける

興奮

知的

子供の頃からポケモンは大好きでしたが、当時はよくわからないまま見ていました。大人になって改めて観ると、クローン技術や自己存在について扱われた内容だったことに衝撃を受けたと同時に、その奥深いテーマに惹かれました。

自分がなぜ生まれてきたのか、生きる目的は何かというメッセージ性が強く、ファミリー向けなのにここまで考えさせられる映画は他にないのではと思うぐらい今でも印象に残っています。

特に、ミュウツーが「私は誰だ、ここはどこだ。」と言っているシーンは、存在する理由がわからずに悩んでいる人を表現しているように感じました。そんな中、サトシが起こした行動に感銘を受けたことで、この世界で生きていることがどれだけ素晴らしいことなのかを学んだ姿勢は素晴らしかったです。

他にも、本物とコピーのポケモンが苦しそうに戦っているシーンから、どんな生き物でも生きる権利はあるから争う必要はないことも感じ取りました。



2019年公開のリメイク版であるEVOLUTIONも好きですが、本作はジブリらしい柔らかいテイストになっているので、そんな雰囲気もいいなと思いました。それと、市村さんの演じるミュウツーはやっぱりかっこいいです。

Ken@