劇場公開日 1968年9月14日

「昭和臭がいっぱいの明治時代劇で高倉健が大活躍」緋牡丹博徒 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0昭和臭がいっぱいの明治時代劇で高倉健が大活躍

2022年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

総合:55点 ( ストーリー:50点|キャスト:70点|演出:55点|ビジュアル:65点|音楽:60点 )

 昭和時代制作らしい単純な話と大袈裟な演出と台詞回しとやたらと場面場面で流れる音楽で、当時の価値観での格好の良い人物像が悪を倒す姿を描く娯楽任侠時代劇作品。明治時代を舞台にした任侠物だが、よくやっていた江戸時代のテレビ時代劇と雰囲気は似ている。

 こういう昭和中頃の雰囲気の作品が自分は特に好きでもないので、特にはまりもせず。主題歌の歌は主演の藤純子が歌っているらしいが、酷いので他の人に歌わせたほうが良い。格闘場面はやられ役が戦うことなくやられる順番を待つという昔ながらの殺陣。

 高倉健は冒頭の字幕で特別出演と書いてあったので一場面のほんの数分間ちょい役で出るだけだと思っていたら、主役を喰う大活躍でびっくりした。健さんはこういう昭和の雰囲気の中で本当に映える俳優とは思う。特に自分の知らない若いころの高倉健なので余計に格好いい。もし高倉健が出ていなければけっこうつまらない作品だった。

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Cape God