劇場公開日 1987年

「松原千明さんを偲んで」はいからさんが通る 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0松原千明さんを偲んで

2022年11月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

松原千明さん
ハワイで10月8日死去
享年64

初鑑賞
1987年の作品
U-NEXTで鑑賞
原作既読
原作は『菩提樹 リンデンバウム』の大和和紀
監督は『いとしのエリー』の佐藤雅道
『ガキ帝国』『ションベン・ライダー 』『犬死にせしもの 』『マリアの胃袋 』『金田一少年の事件簿(アニメ)』『陽はまた昇る 』『火垂るの墓 (実写版)』『沈まぬ太陽 』の西岡琢也

花の大正ロマン
旗本の流れを組む花村家の娘と公家の流れを組む息子が伊集院夫人の若い頃の無念を晴らすために結婚させられる話
まっ二人ともまんざらでもないんだけど

戦争があったり関東大震災といろいろあったけど予算の都合か映画はわりとあっさりとした扱い
それでも良質なアイドル映画
良質な月曜ドラマランド
原作の要点はまずまず掴めている
漫画原作のコメディーとしてなかなか悪くない
映画音楽も良い

少尉は原作と映画でかなり違う
少尉の設定はドイツ人と日本人のハーフ
阿部寛も『テルマエ・ロマエ』でローマ人の役をやっただけあって日本人離れをしているがタイプがまるで違う
だいたいにしてこれは大和和紀先生の作画の方に問題がある
ハーフでもこんな男なんていねーよ
原作の少尉はおじさんになっても「どんとこい超常現象」なんて言わないだろうし飼ってるのは小型犬なのにイメージを考慮して大型犬を飼ってると嘘をつくことはないだろう

南野陽子主演『はいからさんが通る』はこうしてDVD化も動画配信もされている
にも関わらず南野同様スケバン刑事シリーズ出身の浅香唯主演『YAWARA』はVHSにはなってあるもののそこ止まり
漫画原作でお相手役として阿部寛が出演している共通点があるにもかかわらず
浅香唯の『YAWARA』も動画配信してくれ

花村家の一人娘でお転婆な花村紅緒に南野陽子
伊集院家の一人息子で軍人『少尉』こと伊集院忍に阿部寛
銀行頭取の息子で雑誌『冗談倶楽部』の編集長・青江冬星に田中健
人力車の車夫でのちに紅緒の子分になる牛五郎に柳沢慎吾
かつて忍に命を助けてもらった芸者・吉次に松原千明
紅緒の親友・北小路環に篠山葉子
花村家のばあやに千石規子
忍の祖母・伊集院夫人に風見章子
伊集院家の使用人・如月に野際陽子
忍の部下・鬼島軍曹に本田博太郎
紅緒の父・花村小佐に河原崎長一郎
忍の祖父・伊集院伯爵に丹波哲郎

野川新栄