劇場公開日 1967年8月3日

「【”国体護持のために・・” 後半の”真夏の夜の夢”宮城事件の緊迫感と熱量が物凄い作品。強烈な反戦映画でもある。】」日本のいちばん長い日(1967) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【”国体護持のために・・” 後半の”真夏の夜の夢”宮城事件の緊迫感と熱量が物凄い作品。強烈な反戦映画でもある。】

2020年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

悲しい

怖い

難しい

■数年振りに鑑賞し、特に感銘を受けた点

・阿南陸軍大臣を演じた”世界の”三船敏郎の凄さを再認識。
 陸軍大将としての威厳を身に纏い、眼光鋭き”漢”を演じる。
 御聖断を受け、潔く全てを受け入れる様。
 鈴木貫太郎首相(笠智衆:飄々とした演技である。)に対して、述べる言葉。それに対し、阿南が退席した後に鈴木が口にする言葉。

 そして、あの自決シーンである。
 腹に刃を突き立て、前のめりになりながら、介錯を拒み、最後は自ら頸動脈を掻っ切るシーン。

・昭和天皇を演じた八代目松本幸四郎。
 時代的に、引きの画や後ろ姿や手のみ写されている。
 だが、その平坦な声とともに、身に纏う威厳を正に背中で演じている。

・畑中陸軍少佐を演じた黒沢年男のどんどん狂気を帯びていく大きな目。
 森近衛師団長を殺め、徹底抗戦を最後まで主張する姿。
 宮城事件を画策するも失敗し、皇居を仰ぎみて銃で自決するシーンも苛烈である。

 ー今作は、8月にポツダム宣言が発令されてから、多くの軍人、政治家、宮内省関係者が自らに与えられた使命を全うしようと懸命に努力する姿を”物凄い熱量”で描いている。-

<下記のコメントは2015年に公開された原田監督ヴァージョンとほぼ同様である。作品の風合は随分違うが、観た後の想いは同じであるから・・。>

<近代の国家存亡の危機に直面した日本を夫々の立場、思想で与えられた役割を全うしようとする姿を”登場人物40名を優に超える”陣容で描き出した近代歴史大作。
 当時起こった事を”風化させない”意義ある作品であるとともに、現在の右傾化するこの国を統べる政治家の方々に観ていただきたいと切に願う作品でもある。>

<2015年8月 DVDにて鑑賞>

<2020年8月16日 別媒体にて鑑賞>

NOBU
talismanさんのコメント
2020年8月17日

NOBUさん、「同じ」映画を配役と年度を違えて見るのは、すごくいいと思います。なかなか私はできません。感想だけでも教えて頂ければ嬉しいです。

talisman