劇場公開日 2000年4月29日

「幸せの基準」アメリカン・ビューティー イズボペさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0幸せの基準

2024年4月4日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

出勤前に本作を観終わった。
そして外に出たら、車道に白いゴミ袋が舞っていた。しばらく見つめていた。

「幸せ」の基準とはなんだろう。一般的にはでっかい夢を叶えるところから、生きてるだけで丸儲けまで幅が広いように思う。自分自身を考えて見ても、即答で「幸せ」と答えられるかどうかわからない。なりたかった職業ではないがかなり長い間同じ職種で働いているし、いわゆる下っ端でもない。余裕があるほど裕福でもないが、映画館に行くことをためらうほど余裕がないわけではない。若い頃に思い描いた結婚生活ではないが、殺したいほど険悪でもない。いろいろ悩むこともあるけど見栄をはらずに話し、聴いてくれる友達もいる。なにより、平和ボケの国で生まれ育ち命の危険を感じたことはない。
欲をいえばキリはない。それに私が「幸せ」だとぼんやり抱いているイメージは果たして本当に私にとって「幸せ」なことなのだろうか?毎日いろんなメディアから大量に送り込まれてくる「幸せ」のイメージの欠片をこねくり回してできただけのものじゃないだろうか?ひょっとしたら、AIは私の幸せをもう文章化してるのじゃないだろうか?
私は本当に私の幸せをわかっているのかしら?

イズボペ