劇場公開日 1954年9月14日

「ものの本質を理解して、尚、語らない大石先生」二十四の瞳(1954) 多様性男女平等自由主義、5名作4良作3いい作品なので他は2以下です。さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ものの本質を理解して、尚、語らない大石先生

けして、戦争反対、言説を尽くして語らない大石先生、子供たちに日常の幸せを願っている、貧しい家の子供が学校を辞めて仕事に、何もしてあげられないけど話しを聞いて傍にいてあげることしかできないと、正直故に、軍国教育に染まる同僚、上役についてゆけず、退職、体制に従順であれば苦もなく軍国教育をし、戦後誤った教育であったと教科書を黒で塗りつぶして民主教育を恥知らずに語る教師、大人たち。横並びの発想と平均であることしか判断できない凡人を批判しているような、そんな国家、教師、大人たちの犠牲になって亡くなった子供たち、全盲で帰還した子供のエピソードに涙が止まらない、柔らかな瀬戸内海の風景がそれとなく平和な日常の尊さを語っている。
単なるお涙頂戴の反戦映画ではなく、日常にある、価値判断、取捨選択が平和を維持することを警鐘している。

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全国連加盟国不可侵条約締結、武装中立、自由主義、多様性、男女平等、姓名、性別自由選択、推進派