劇場公開日 2021年11月5日

「彷徨う」アメリカの友人 H132さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0彷徨う

2023年12月12日
PCから投稿

ヴェンダース映画の中でも演出が特異な作品で、最も好きな映画。舞台出身のガンツの的確な芝居と破天荒なデニスホッパーの芝居が交差し、共鳴し、やがて互いの芝居が影響しあった最高の瞬間を作り出している。ヴェンダースはその化学変化に身を任せながら映画と戯れている様に感じ、奇妙な幸福感すら感じさせる。役者という存在の意義を痛感する作品だと思う。そして、何より強烈なのはニコラス・レイの姿。人間としての存在感の凄まじさに圧倒される。単純にかっこいい、とても単純に。オープニングだけで傑作だと思います。

kurose