劇場公開日 1961年5月30日

「タイトルなし」妻として女として 抹茶さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0タイトルなし

2023年11月28日
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冒頭の掴みが本当に素晴らしいのだけど、中盤以降はラストに向けて畳みかけるようにやたら場面転換や回想シーンが多く、興を削がれた感じがした。ジェットコースターに乗るシーンを入れる辺り、意図的で心憎くも感じた。

家に帰るとやけっぱちに歌う高峰秀子、祖母(飯田蝶子)の合いの手、仲代達矢との絶妙な距離感のやり取りは素晴らしかった。星由里子は洋服と顔が本当に映えていたし、森雅之は相変わらず意気地のない男をやらされるけど、中年の渋さとカッコ良さが滲み出していてヤバかった。

作品全体としてはイマイチに感じたけど、子役含め俳優陣の魅力が引き出されていたし、演出が光る場面も多くあった。

抹茶