劇場公開日 2023年9月23日

  • 予告編を見る

「レビューが書きにくい作品だ。」台風クラブ いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0レビューが書きにくい作品だ。

2023年10月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

公開時、話題作となり相米監督を名を高めた作品だ。但し、私は観たいとも思わず、40年近くを経過して初めて鑑賞した。

感想はタイトルの通りで、本当に書きにくい。名作との評価が定まった作品なのに、私に感動をもたらさない。

中学生の生活や心情のある1面(正ではなく負の面)を描いた映画であることは理解できる。描かれているのは、不良ではなく普通の中学生達だ。

冒頭、女子中学生が空を見上げて、「台風が来ないかな」と呟く。日常生活に退屈し、飽きていること訴える。大人の嫌な面(数学の先生の恋人問題)を見せつけられて、大人になることへの嫌悪感を抱かせる。

台風が接近すると一部の中学生達は日常生活から逸脱し、日頃の鬱憤を晴らすかのように自由な行動を取っていく。ひとつ間違えば危険な行動だ。

多分、普通の中学生を描いた姿が新鮮で高評価を得たのだろう。40年経た今でも新鮮だ。そこは私も評価する。が、物語として私には面白いと思えず、この評価となった。

いなかびと