劇場公開日 1956年12月26日

「半世紀以上前から地球温暖化は問題となっていた・・・」空の大怪獣ラドン kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0半世紀以上前から地球温暖化は問題となっていた・・・

2020年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 最初に登場した怪物は巨大化したヤゴ!成虫トンボになってラドンをやっつけてくれるのかと思ったら、展開はまったく違っていた。

 『三大怪獣地球最大の決戦』でも登場するラドンのデビュー作。阿蘇山付近の炭鉱労働者の描写もあり、カラー作品としてはかなり貴重なシーンでもありました。しかも56年なのに、かなりハイレベルな特撮、ミニチュアセット。「暑い暑い」という台詞に対して地球温暖化問題を絡めたり、『ゴジラ』と同じく核実験によって巨大化したという説もつぶやかれる。

 プテラノドンが現代に蘇ってしまったというストーリー。巨大ヤゴがメガヌロンになるというのに、ラドンはヤゴを食ってしまった。メガニューラ、メガギラスの登場は2000年の『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』まで待たなければならなくなってしまった。

 ラドンは通常攻撃ではまったく歯が立たず、帰巣本能により阿蘇山火口に戻ったときに崖崩れを起こして閉じ込めてしまおうという作戦になった。そんなことをすれば大噴火を起こしてさらに被害が拡大しますよ!という意見にも、さんざん街を破壊したラドンを倒すのにはこれしか方法がなかったようだ。火山の被害も甚大だと思うけど・・・ラドンも「そうだそうだ」と言っています。

 いつの間にかラドンもつがいとなっていて、マグマに飲み込まれた連れ合いをもう一匹が助けようとする構図にはちょっと泣けてくる。白川由美が「ううっ・・・」と泣き崩れるシーンも印象的だ。

kossy
Mさんのコメント
2023年5月1日

最後の場面はとても印象的でした。

M