劇場公開日 1961年10月8日

「何も変わっていない人類」世界大戦争 こめちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0何も変わっていない人類

2024年4月10日
PCから投稿
鑑賞方法:その他

悲しい

怖い

当時リアルタイムで見た。核が降り注ぐ街に取り残された家族が晴れ着を着て寿司を食べているシーンと親父のフランキー堺が物干しから自分の夢や将来を否定され泣くところが悲しかった。特撮目当てで見に行ったので戦術核での空中戦、戦車の破壊、都市の破壊がすごいなと思った。現在のCGにはとてもかなわないけれど極めて細心に真面目に描かれている。今見ると兵器や軍装が古いけれど、同じ危機が相変わらずあることを感じた。核を殲滅する道具として考える使用者はその下に普通の人々がいてどういう事態が引き起こされるかを現実感を持って考えていない。この話は政治的主張のバランスの話だけれど現在は独裁者の侵略と防衛の対立でもっと危険性が高い。こういう映画は今は生々しすぎて作れないだろう。

こめちゃん