砂絵呪縛(1960)

劇場公開日:

解説

土師清二の原作を、「次郎長血笑記 秋葉の対決 殴り込み道中」の村松道平が脚色、「血太郎ひとり雲」の井沢雅彦が監督した娯楽時代劇。「南国太平記」の杉田正二が撮影した。

1960年製作/75分/日本
配給:第二東映
劇場公開日:1960年3月29日

ストーリー

芝増上寺の昼さがり。今日も藤兵衛の砂絵が見物人を集めている。と、その砂絵をのぞきこみうなずいて姿を消す浪人者の動きがあった。--五代将軍綱吉危篤の報を契機に、六代将軍の座をめぐり、網豊をたてる水戸派と、綱教をたてる柳沢吉保一派が対立していた。両派勢力の鍵を握っているのが、水戸藩士の天目党と柳沢が浪人者を集めて結成した柳影組である。腰元のおみよが柳影組に殺された。彼女は綱吉が世嗣を定めた御直書の隠し場所を秘めた花簪を水戸の御老公に届ける使命を帯びていた。正体不明の浪人がこの現場を目撃していた。柳影組の隊長勘蔵はこの重四郎と名のる浪人の腕を見こんで本拠に伴った。花簪は重四郎の懐にまぎれこんでいた。天目党への斬込みで負傷した重四郎は目明し留五郎の家に引取られた。花簪は看病の礼にと留五郎の娘お酉に渡された。柳影組はさらに水戸派の闘将間部詮房の娘露路を誘拐した。露路はお酉の家から本拠に移されたが、お酉は花簪を露路に与えていた。天目党が柳影組の本拠になだれこんだ。重四郎は露路を駕籠に乗せ姿をくらました。露路が目印しに落した花簪を手に重四郎をつける男がいた。男は重四郎に斬られたが花簪は藤兵衛に拾われた。重四郎は藤兵衛に抱きすくめられているお酉を助けた。そのはずみに藤兵衛の懐から花簪は落ち二つに割れた。重四郎は密書を見、何ごとかを決意した。天目党と柳影組の死闘が再びくりひろげられた。勘蔵は天目党の首領孫之丞に斬られた。重四郎は露路を救い出し、密書を与えて孫之丞に渡した。二人は恋仲だったのだ。重四郎はお酉をかばいつつ乱闘の中からどことなく消え去った。

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