「望みあるとしても」THE END OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0望みあるとしても

2020年8月28日
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 我、思う故に、我あり。
 然らば、我、思わざれば、我無し?。
 残念ながら、否。どんなに世界を否定しても、どんなに自己を否定しても、否定したがる意思の存在は、否定できない。
 そんな負のスパイラルから、何か見い出そうとしたことある方、手、挙げて。

 自分の好きなもの、自分を傷つけないものだけに囲まれて、暮らしたいですね。あとの世界は、要らない。つまり、本編のラスト、気持ち悪りぃ世界こそ、シンちゃんが渇望する心象風景なのでしょう。ほとんどの方に拒否反応出たそうですが、私、未だに、シンクロ中。プラグが抜けません。そんな私の心の闇に、どす黒いライトアップしてくれた監督さんの心の裡は、どんなカラーかしら?。

 踊るダメ人間こと、大槻ケンヂ氏ですが、若い頃、あるポルノ映画で、はらはらと、落涙したそうです。主人公の、余りにもみじめで、やるせない姿に、自分自身を見ているような気がしたからだそうです。
 映画館の闇に包まれ、心の闇をスクリーンに映し出され、悶絶したがる変態さんが、私以外に、どれ程いるのか、知りたくもないですが、監督さん、これからもずっと、そんな、闇に集いし猛者達と、寄り添う覚悟なのか、あるいは見て笑っているのか、どちらですかね?。
 一応、残酷な中二病のテーゼは、本編で完結。後年、4編からなるセルフリメイク開始。3編リリース。殊に3作目が、物議を醸し、今日に至る…で、合ってますかね。
 いずれにせよ、何の予備知識も無く、初めて観た本編が、私のエヴァの原点です。これからエヴァる初心者さんも含め、みんな観てね。その後、筋肉少女帯の「望みあるとしても」、お聴きください。きっと何か、見いだせます。かなり、ヤバい、何かをね。

機動戦士・チャングム