劇場公開日 1978年6月3日

「小賢しいトリック絡みなどではなく三角関係痴情のもつれを発端とするヒューマン法廷劇」事件 resuwisshu311さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0小賢しいトリック絡みなどではなく三角関係痴情のもつれを発端とするヒューマン法廷劇

2022年2月21日
PCから投稿

1978年昭和53年製作の時代をしみじみ感じさせる映画。

テーマは法廷で徐々に露わにされる事件の真相ではあるけれど、別に込み入ったトリックがあるわけではなく、被告人とそれに関係する二人姉妹の心理の真実性にスポットをあてたものという印象。

構成や演出としては当時のてらいなき王道的なものを感じさせ、斬新さはなくても中味凝縮という感じで、地味であっても集中を途切れさせない〝磁力”のようなものは間違いなくあった。

それに加えて、当時の空気感をおぼろげながら記憶する人間にとっては、「そうだよなぁ、家の貧しさはこんな感じだったよな・・・」とノスタルジーに浸りきる時間でもあった。
※相模川???かどうかわからないが、沈下橋があったことに驚き!

視聴中から充実感がじわじわ高まっていくいい映画でしたよ。

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resuwisshu311