劇場公開日 1958年3月11日

「影と虚無感を漂わせた こういう石原裕次郎も魅力的です」錆びたナイフ あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0影と虚無感を漂わせた こういう石原裕次郎も魅力的です

2020年8月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

白黒作品です
ヒロインに北原三枝、弟分に小林旭、端役で序盤で早々に殺さる昔の仲間役に宍戸錠
なかなか豪華です
ヒロインとのロマンスはラストシーンでこれからという予感だけです
ほとんどは街の悪者との闘いで終始します
本作の石原裕次郎は、バーのマスター役で影と虚無感を漂わせた主人公です
こういう石原裕次郎も魅力的です

原作は石原慎太郎
タイトルの錆びたナイフという詩的な言葉の響きが素晴らしく格好いい
内容も的確に表現されています
今となればありがちな物語ですが、密度は高いです

門司の昭和33年の商店街のロケシーンはとても興味深く食い入る様に観てしまいました
最近、門司港のレトロ地区とか観光整備されているとのこと
石原裕次郎に似合う街だった訳です
コロナ禍がおさまったら、一度遊びに行きたいものです

あき240