劇場公開日 1983年5月21日

「キャスティングが良い」細雪 lllさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5キャスティングが良い

2021年3月6日
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小説読了後、すぐに鑑賞。私の中では配役の8割に違和感がない。それだけでも大したものだと思うが、伊丹十三と石坂浩二が逆の配役だったら別の面白さがあった気もする。佐久間良子の旦那にしては石坂浩二の線が細いのだ。原作の貞之助は包容力のある大人の男性で、雪子の嫁入りに涙するなどという演出は蛇足だと思った。

もうひとつ残念なのは雪子の結婚相手になるであろう男性…なぜ江本孟紀なのか…_| ̄|○ 他にも居るだろ!と思う。

長編小説をこの尺に収めるのは大変だったと思うが、原作の世界は概ね守られているように思う。岸恵子が凛としていて美しい。欲を言えば妙子の舞う姿も見たかった。

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