劇場公開日 1955年4月24日

「娯楽性が増したゴジラ二作目」ゴジラの逆襲 ソロモンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5娯楽性が増したゴジラ二作目

2012年9月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

名作「ゴジラ」の第二作目。一作目は反核を掲げたテーマに巨大な怪獣が町を襲うという革命的なパニック映画でした。今見ても名作というのにふさわしい映画です。
今回はそんな大ヒットした一作目の続編ということで相当プレッシャーあったかもしれませんが、一作目に負けじと頑張っていたと思います。

本作は「ゴジラ」シリーズ初となる怪獣同士の対決が見ものです。相手はアンギラスという怪獣でその乱闘の様子は今見るとなかなか獣臭く少しおぞましさがあります。中盤までだけというのが残念でしたがなかなか良かったと思います。

しかしゴジラの怖さが前作に比べると大幅に薄れてしまった気がします。前作のゴジラは巨大感伝わり暗くて正体がはっきりと見えないため不安と怖さがより際立っていたと思います。
それに対して今作のゴジラは姿がはっきりしていて建物など全体的に映しすぎで巨大感があまり伝わらなかったです。あとゴジラの体系がスマートすぎで大砲一発でも倒せそうな外見をしています。人類では手の打ちようがないという怪獣なのだからもうちょっとがっちりした体形にできなかったのでしょうか?

ともあれもう五十年以上前の作品なのでそこらへんは大目に見れなくもないですが。テーマ性が薄れたのとゴジラがいまいちというのが残念ですが当時の娯楽作としてはいい作品ではないでしょうか。

ソロモン