劇場公開日 1989年4月8日

「三田佳子さんの名演技光る」極道の妻たち 三代目姐 零式五十二型さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5三田佳子さんの名演技光る

2022年2月17日
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鑑賞方法:VOD

とにかく濃い関西弁で名優たちが演じ切る。
私も関西人だが、ここまでゴリゴリの語尾やイントネーションを使う関西人は正直いない。
この作品が作られたのが1989年。
バブル初頭といえば大学生の頃。
思い返しても、こんな話し方してる人はいなかったなぁ。
まぁ、極道の世界という雰囲気を出すにはあそこまでの演出が必要なのか、その世界ではそういう話し方が本当に主流だったのか、知る由もない。

改めてこの作品を鑑賞して思ったのは、昭和の俳優はとにかく実力である事。
タレントなら誰でも俳優(女優)のチャンスがあるという今の時代とは全然違うなと。
編集もそう。
カットの持続的関連性があるので息をつく間がなく、あっという間の2時間だ。

当時の一流女優三田佳子さんの演技力。
終始魅了され、殺されたショーケンとの対面時は抜群でした。
しかしこの霊安室でショーケンの目が開いたり閉じたりしていたのは彼の遊び心なのか、NGを敢えてスルーさせたのか。せっかくの三田佳子さんの迫真の演技シーンでしたがこれが気になって仕方がなかった😅

このシリーズ。
ヒットした理由は実力おる俳優たちの真剣さだ。

零式五二型