極道拳

劇場公開日:

解説

ボクサーくずれの極道の、極道としての戦いを描くハードボイルド。松岡弘一の同名小説(双葉ノベルズ・刊)を原作に、原田昌樹が監督。脚本は石倉保志が担当。スーパー16ミリ。

1994年製作/88分/日本
配給:シネマパラダイス
劇場公開日:1994年8月20日

ストーリー

元プロボクサーでありながら、極道となり三途会を仕切る成瀬紀一は、ある日喧嘩に負けて這いつくばっていた少年・真田誠に出会う。成瀬は彼にボクシングを教え始め、めきめきと上達していく誠に、自分の果たせなかったチャンピオンへの夢を賭けた。一方、三途会と敵対する黄燐会が不穏な動きを見せ始め、組の内部は殺気だっていたが、そんな中、成瀬の舎弟のノボルが殺されてしまう。会長の命により成瀬の兄弟分・川島から黄燐会のアタマ・鬼頭を殺るためにタカシを貸せと言われた成瀬は、抗争の悪化を予測し恋人のあずさに別れを告げる。だが、鬼頭の暗殺に向かうタカシは逆に何者かに殺されてしまう。その直後、成瀬の目前であずさまでもが黄燐会の凶刃にかかった。怒りに燃える成瀬だったが、全ては兄弟分の川島の裏切りが原因だった。成瀬は川島を追い詰め日本刀で刺すが自らも撃たれる。傷ついた体で彼は誠のプロデビュー戦の会場へ。誠はゴングに救われながらもダウン寸前だったが、最終ラウンド、成瀬の助言により逆転KO勝利を掴んだ。ガッツポーズの誠に拳を握って応える成瀬は、そのまま薄暗い廊下を去っていった。

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