劇場公開日 1978年9月23日

「新幹線大爆破の対極」皇帝のいない八月 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0新幹線大爆破の対極

2019年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ストーリーは面白い。三島由紀夫の写真や2・26、5・15、チリの暴動などの映像を使い、自衛隊内部からのクーデターが起こったらどうなるかとリアルに描いた秀作だ。ただ、俳優の演技力が伴っていない点と、途中で阻止されるクーデター部隊、それにドン大畑の扱いに不満が残るので最高とは言えない。

 『新幹線大爆破』では極左の過激派が活躍し、反対側の可能性だってあるよという今作品。どちらにしても偏りすぎては危険だということだ。どちらもB級っぽい映画なので、もっと予算をしっかり組めるような映画でリメイクされるといいなぁ。

kossy