劇場公開日 1978年9月23日

「プロット負け」皇帝のいない八月 アンジェロさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0プロット負け

2017年3月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

寝られる

萌える

冒頭、1970年代の都市の様子を綺麗なカラー映像で観る事ができるのが一番の収穫でした。プロットは壮大ですが、一番観たい兵隊と戦車が走る様子はまさかのダイジェストや文字での説明です。しかし女と酒を飲んだり風呂に入るシーンはしっかりあるので、バランスが悪いしとにかく長いです。記録映像や三島由紀夫の写真を映してそれっぽく見せるのも、ドラマじたいとは関係なくて取って付けたような印象です。実際は都市ではなく寝台特急「さくら」を占拠するだけなのでしょぼいですし、2時間サスペンスのような内容です。吉永小百合は現代で言うと当てはまる人が思いつかないほど可愛すぎます。80年代の2時間ドラマには必ずと言って良いほどベッドシーンがありましたが、この頃もなんですね。いよいよテロに本格突入かと思ったら、女の身の上話がきて湿っぽすぎます。山本圭は現在のイメージと外見がかけ離れていてわかりませんでした。ブルートレイン側と政府の緊迫した交渉だけで良くないですか、ゴチャゴチャしてつまらない映画です。三笠宮の8.14宮城クーデターを連想させるタイトルも意味不明です。

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