新宿の与太者

劇場公開日:

解説

組織からはじき出された一匹狼の与太者が、野獣のようなむきだしの荒々しさで組織に挑みかかる現代任侠映画。脚本は「新網走番外地 大森林の決闘」の村尾昭。監督は「日本暴力団 組長くずれ」の高桑信。撮影は「女たらしの帝王」の星島一郎。

1970年製作/117分/日本
配給:東映
劇場公開日:1970年12月18日

ストーリー

刑務所帰りの一匹狼勝又五郎は、同じ与太者の北見秀男らと組んで、ユスリ、タカリ、組織の上前をはねたりして、新宿の街で次第にのしあがっていった。新宿に巣喰う組織の一つ、くろがね興業からライバル組織の郷原組の縄張りで暴れることを請け負った勝又は、激しく闘いを挑んでいった。しかし、二つの組織は、大組織関水会の手により手打ちをしてしまった。利用されるだけ利用されると放りだされてしまった勝又と北見は、くろがね興業の乗っ取りを計画して見事に成功し、くろがね興業が経営していたキャバレーの中に“ブラザーズ商会”と名乗る暴力団を設立した。波に乗った勝又らは郷原組にも圧力をかけた。次々に起こる暴力事件に、郷原は悲鳴をあげ関水に泣きついた。関水は勝又を甘言で釣って組織の中に入れた後、時期を見てブラザーズ商会を叩こうとするが、勝又はその話を蹴った。だがこれまで行動を共にして来た北見は、力は力で対抗しようとする勝又の行き方に疑問を感じていた。北見は関水に接近していった。その頃弟分の高山の母親ひさが、倒産目当てのマンションになけなしの財産を次ぎこんで破産し、そのショックが原因で死んだ。勝又は、そのマンション倒産事件の蔭で関水が糸をひいていることを嗅ぎつけた。すべてのからくりを知るマンションの経理課長を捕えて、取引きしようとする勝又に対して、関水は北見を人質にして交換を申しでた。勝又の意図を挫折させてしまった北見は、誰にもいわず独り関水会に殴りこみ、殺された。ブラザーズ商会創立以前から苦労を共にしてきた兄弟分の死で勝又の怒りは爆発した。勝又が、郷原と関水を斬り殺したのは、それから数日後のことたった。

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