劇場公開日 1956年7月12日

「世界最初のヌーベルバーグ映画なのかも知れない」狂った果実(1956) あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0世界最初のヌーベルバーグ映画なのかも知れない

2019年9月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

1956年 本作と太陽の季節
1959年 大人は分かってくれない
1960年 勝手にしやがれ
本作と太陽の季節こそ世界最初のヌーベルバーグ映画なのかも知れない
撮ろうとしたこと、表現しようとしたこと
それは同じだ

もしかしたらなら直接的に影響を及ぼしていたのかも知れない
まるで絵画に於ける19世紀末のジャポニズムと同じように

エロチックさの微妙な表現は露骨なものより遥かに扇情的だ

60年以上経つのに古びていない
これよりずっと後の作品の方が古ぼけているものが多い

もっと国際的に高く評価されるべきだ
世界的に誇れる作品だと思う

石原裕次郎はもちろん、津川雅彦、北原三枝は現代でも通用する美形、スタイル、ヘアを持ちアイドル性がある

題名の狂った果実の意味は、戦争が終わり平和という果実をえたがそれは無軌道な狂ったような自由であった
そのような意味だと思う
岡田真澄はハーフ顔が多い現代でもこんな美形は未だに超える俳優はいない

あき240