「切ない」さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅 だいぶつさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5切ない

2022年5月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館、TV地上波

「さよなら」は、決して迫りくる敵と戦う話ではない999の、前作で綺麗に終わった物語の後付けの話だ。無理やり感は今思うとかなりある。
でもそこに子供心にも残る人生哲学を満載したことで、本当に深みのある話になった。
地球のパルチザン、老パルチザン、ミャウダー、ハーロック、エメラルダス、ナレーションも、みんなセリフが深すぎる。
彼らの前ではメーテルでさえ子供に見える。(メーテルは一本筋の通ってない結構優柔不断、でもそこがいい)
でもなんか誰かが戦死するとかそういう悲しみじゃなく、恋人の別れみたいなもので本当に切ない思いを疑似体験したのは999(特に「さよなら」)が初めてだった気がするなあ。
やっぱりちょっとだけ少年を大人にしてくれた作品。

だいぶつ