「還らざる刻の物語」さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5還らざる刻の物語

2022年2月18日
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 永遠…。始まりもなければ、終わりもない世界。生年月日がある私達は、決して永遠ではない。永遠ではない私達が、何故、永遠を求めると思いますか?。
 この楽しさが、永遠であればいいのに。この嬉しさが、永遠であればいいのに…。繰り返します。限りある命の私達は、限りない永遠を求めます。そのためには、躰の何処を機械化したらいい?。
 青春に続きがあるのを、ご存知ですか。朱夏、白秋、玄冬と続きます。つまり青春は、それひとつで完結することはない。なのにヒトは、永遠の青春を求める。それが叶わぬと知りながら、時間を止めてしまいたいと願う。
 そんな願いが、私と本作を結びつけているようです。ハーロックがそうであるように、メーテルもまた、始まりもなければ、終わりもない存在となり、いつか遠く刻の環が巡る処で、還らざる刻を胸に秘めた私の前に、現れることでしょう。永遠にね。
 森山周一郎の声に導かれて、ここまできました。ただね、99番ホーム探すのに、苦労してますけど。
 確かに、終わってしまえば、昔のことなんて、夢みたいなものです。ただその夢が、時として、今の私を大きく支配しているような気もします。皆様、どんな夢をご覧になりました?。この先、どんな夢をご覧になります?。次の停車駅は分かります?。車掌さん、呼んだ方がいい?。

 それにしても、私の終着駅って、何処なんだろう?。

 …そして、少年は大人になる…。
 …そして、私は…。

機動戦士・チャングム