劇場公開日 1974年4月10日

「怒り、痛み、おそれ。欲望と快楽。」極私的エロス 恋歌1974 おたけさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0怒り、痛み、おそれ。欲望と快楽。

2022年2月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

穏便な空気と、それによって欠如した異常な刺激を得ることよりも。
私を生きるという意味での、怒り、痛み、おそれを選ぶ。
彼女の生きざまを、原一男監督のレンズを通してみることは、私にとっては、
平坦に、便利に、楽に、無痛に整えられた、コンクリートの道を歩く私にとっては、
土の上を素足で歩くような経験だった。
出産も、死も、性欲も、整えられたイメージに覆われていて、遠のいていた。
このイメージを、一枚脱がされていた。

おたけ