江戸の朝風

劇場公開日:

解説

山手樹一郎の原作を、「第六の容疑者」の高岩肇が脚色し、「将棋大名」の大西秀明が監督した千恵蔵の娯楽時代劇。撮影は「神田祭り喧嘩笠」の三木滋人。

1960年製作/92分/日本
原題:The Sun's Burial
配給:東映
劇場公開日:1960年11月29日

ストーリー

許嫁織女を狙う内藤甚吾によって航海中海に突き落された黒潮太郎は密輸船に救われた。だが嵐で船は難破。三人の男と無人島に流れついた。仲間の三人、正之進は、小田原藩士の娘八重のことを、助左衛門は江戸駒形河岸で捨てた子民太郎のことを、文次郎は妹のお弓を気にかけて死んでいった。運よく通り掛かった船に助けられた太郎は島で見つけた財宝を抱いていた。江戸へ出た太郎は、遊び人仙太と知り合いになり彼の紹介で女占い師白蘭に会う。占いより御用聞の吉兵衛を訪れお弓のことを訊ねたが、この男こそ文次郎の恨みの男だった。文次郎に質屋殺しの罪を着せ、妹お弓を叩き売ったのだ。吉兵衛は旧悪がばれてはと殺し屋を使うが、太郎は中津川京之介と名乗る武士に助太刀を受け、騒ぎの最中に白蘭がお弓であるのを知った。憤然、太郎は吉兵衛を捕え奉行所に突き出した。そして少田原へ向う途中、郡上藩士西村三平が暴漢に襲われている所へ行き会わせ浦路という女にと、密書を渡された。川崎の宿で、女連れの京之介にばったり出会った太郎はその女人が浦路と知って驚いた。更にその浦路が探していた八重であり、京之介が民太郎であることを聞いてますます驚いた。郡上藩の内情というのは、当主能登守が国入りした後江戸屋敷では側室の子を擁立しようとの陰謀が企まれ、首謀者は側用人の土橋大学と聞かされた。江戸に帰った太郎達一行は、しばしば郡上藩の刺客に狙われた。その刺客の大将株五十嵐半蔵は、太郎の気ッぷに惚れて郡上藩を裏切った。彼の口から土橋大学が内藤甚吾の変名であることを知った太郎は大学邸を探った。半蔵は反り忠の土産品と織女を大学邸より連れ出して来た。大学を拒み続けた織女は盲目にされていた。ちょうどそんな頃、奸臣を斬らんと藩主能登守は国許を発った。それを知った大学等は箱根で待伏せた。能登守に危機が迫った時、太郎、京之介が駈けつけた。太郎、恨み万斛の刄は大学を倒した。--晴れた朝、織女の手を取って行く太郎の姿があった。

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