劇場公開日 1971年9月11日

「窮鳥懐に入れば、我ら命を賭して・・(人情渡世)」いのちぼうにふろう たそがれさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0窮鳥懐に入れば、我ら命を賭して・・(人情渡世)

2012年9月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

山本周五郎の「深川安楽亭」を社会派の巨匠小林正樹監督が映像化、町役人も入るのを躊躇する吹溜りの「島」に、いわくの有る若い「つがい」が身を寄せてきた・・
ご禁制の抜荷稼ぎを生業とする住人達は、この窮鳥に自分達にはない「将来への夢」を託して「御上の罠」疑惑のある抜荷船へと静かに漕ぎ出した・・
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最終場面、愛人(無頼漢)を失ってしまった一膳飯屋の娘(栗原小巻)のやるせなささに貰泣き・・
★なぜこの時代劇の名作がDVD化されないのか、残念で仕方が無い・・
(同監督の「闇の歯車」が、情感的には似ていて、こちらはDVD化済)

たそがれ