劇場公開日 1992年9月12日

「銀行を見るとムラムラするショーケン」いつかギラギラする日 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0銀行を見るとムラムラするショーケン

2019年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

興奮

 同じ手口なのに全て上手くいってた銀行強盗団、神崎(ショーケン)、柴(千葉真一)、井村(石橋蓮司)の3人の男とドライバーの美里(多岐川裕美)。井村だけが借金まみれだったが、他のメンバーは不自由していなかった。久しぶりにメンバーが揃い、札幌に住んでいた柴の女・麻衣(荻野目慶子)の情報で、洞爺湖のホテルからの現金輸送車を襲撃する計画を立てるのだった。しかし、2億円の予定が5千万しかなくて、新入りの角町(木村一八)が一人独り占めしようと逃走する。

 この辺りで降参するだろうとか思っていても、まだまだ続く銃撃戦とカーチェイス。角町が返済しなければならない金があるので、その暴力団・吉田組まで巻き込んで三つ巴の死闘が繰り返されるのだ。その三つ巴+警察という構図のハズだが、もう警察は蚊帳の外。5千万のために3者が血眼となって技を繰り出すのだ。深作欣二のやり過ぎ感が止まらない!

 アクションに金をかなりかけてる上に豪華な出演陣。荻野目慶子のパッパラパー演技も凄いし、ヌードにもなってるのに、それが霞んでしまうほど面白い。さらに萩原健一の不死身感と原田芳雄の無駄使い感。原田は相当なヒットマンで存在感があるはずなのに、脇役でしかないのが凄い。アドレナリンを出したいときに観るべき映画。

kossy
kossyさんのコメント
2019年7月23日

90年代は映画も斜陽産業だと言われてましたっけ。まぁ60年代後半から落ち込みは始まってましたが…
金がかかっているのは映像でびしびし伝わって来ました!
深作監督はやっぱり面白い作品を作ってくれますよね~♪

kossy
2019年7月23日

当時バブルが弾けて映画界も厳しい時代の中、数億円掛けて建物爆破したり頑張ったとの雑誌のショーケンインタビューを思い出しました。興行収入でも制作費回収出来なかったんですよね〜。
当時の意欲作でした。

巫女雷男