嵐の勇者たち

劇場公開日:

解説

「やくざ番外地」の永原秀一がシナリオを執筆し、「大幹部 殴り込み」の舛田利雄が監督したアクションもの。撮影は「涙でいいの」の山崎善弘。

1969年製作/99分/日本
原題:The Cleanup
配給:日活
劇場公開日:1969年12月31日

ストーリー

元刑事の島地陶介が、仲間の神崎、浜野、藤木、川辺らと組んで暗黒組織潰滅に乗りだした。折しも開かれた関東共栄連合会結成祝賀会。席上、陶介らは会場の電源を切って、会長生駒の愛妾亜紀子から、時価一億円のダイヤを散りばめたドレスを強奪、ところが、電気がつくと中身の亜紀子まで姿を消していた。それは、生駒に潰された組の生き残り唐沢恭一味が身代金を目あてに誘拐したのだった。その頃、亜紀子を乗せた車が生駒の別荘に向っていた。空家と思えた別荘にはデザイナー亜紀子の助手、冬子、理江、佳代の三人がいた。一方、亜紀子誘拐を知った陶介は、そ知らぬ顔で、五千万円で彼女を奪還すると生駒にもちかけた。契約は成立。だが、その陶介を生駒子飼いの殺し屋真吾がつけ狙っていた。私立探偵の大門もまたこの一件に介入、ひと賭けしようと企んでいた。その頃、恭に一目惚れした冬子は、この争いを止めさせようと説得したが、戦いの火蓋はすでに切って落されていた。油壷の別荘を目指すシンジケートのトラック、ヘリコプター。身代金を奪った恭は陶介と結んで一味を迎え撃ったが、形勢不利は明白だった。ヨットで逃げる陶介らを、一味から救ったのは意外にも真吾だった。真吾は、亜紀子から両親を殺したのが生駒と聞かされ怨念を抱いていたのだ。やがて亜紀子が恭らと生駒邸に現われた。すべて、陶介らの計略だった。だが、彼女らの背後には真吾の拳銃が光っていた。真吾の出現で、生駒は威勢を張った。が、次の瞬間、憤怒に燃えた真吾の拳銃が、生駒に向って火を吐いた。続いて轟く生駒の銃声。亜紀子に抱かれて息絶える真吾の顔に一瞬人間らしい笑いが浮んだ。陶介、恭らも思わず喜色を浮かべた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

4.0日活オールスター最後の共演

2022年10月10日
iPhoneアプリから投稿

69年12月31日公開の作品。69年といえば、かつて多くの銀幕のスターを送り出した日活が、業績不振により普通の映画制作を諦めた年。おそらく、そこで、かつてのスターが集い、日活最後の想い出をという企画で作られた映画だと思われる。
内容はともかく、一つ一つの台詞にこめられたバックミーニングなど読み解くと大変面白い作品に仕上がっている。タイトルの「嵐の勇者たち」も作品とは無関係のタイトルで、映画産業が不振に陥る中、役者として敢然と立ち向かっていこうとする銀幕のスター達の思いが込められているのだろうと推察する。当時、茶の間を騒がせていた渡哲也と吉永小百合のロマンスもこんな風に映画の中で丸く収めるなんて、時代のなせる業といえるのではないかと感動した。
できれば、60年代の初めから、日活作品を観ていって、ここに辿り着くと感慨深く観らると思います。僕個人としては吉永小百合作品70本目。いつもとは少し違う強い小百合さんが、キレイに撮れている作品と思いました。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ken1

1.0嵐の勇者たち

2015年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

裕次郎/渡/小百合はかオールスター共演ではあるが全然魅力のないつまらない作品。裕次郎も巨体を持て余し動きも悪くもうダメだと二度と見たくないとあきらめた。最悪の映画

コメントする (0件)
共感した! 0件)
pj2000akira
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る

他のユーザーは「嵐の勇者たち」以外にこんな作品をCheck-inしています。