仇討崇禅寺馬場

劇場公開日:

解説

山上伊太郎の原案を「大阪物語」の依田義賢が脚色、「浪人街(1957)」のマキノ雅弘が監督した異色時代劇。かつて同じマキノ雅弘が映画化、今回は二度目である。撮影は「抜打ち浪人」の伊藤武夫。主演は「抜打ち浪人」の大友柳太朗、「さよなら港」の堀雄二、「ふたり大名」の千原しのぶ。ほかに風見章子、徳大寺伸、杉狂児など。

1957年製作/92分/日本
配給:東映
劇場公開日:1957年6月25日

ストーリー

本多家武術指南、生田伝八郎は、若年の途城宗左衛門に藩内の武芸大会で負けたため、お役御免となった。彼は、折りも折り友人たちと気勢あげる宗左衛門に行き逢ったが、若者の不遜に激怒して宗左衛門を斬り捨て、その足で難波へ去った。これを知って逆上した藩主本多忠直は、己の虚栄のために逆縁を承知で、宗左衛門の二人の兄、治左衛門と喜八郎に脱藩してまでも伝八郎を討つように命じた。一方、伝八郎は難波の沖仲仕の頭万造の家に身をかくしていたが、万造の娘お勝はこの伝八郎をひそかに恋していた。伝八郎は、自分に討手が出たと聞いて討たれる決意をしていた。ある日治左衛門の姿をみたという知らせに、彼はお勝に無断で果し合いの場所を崇禅寺馬場と決め、寺の住職に立会いを頼むと、その足で治左衛門に逢い、明朝六ツに果し合うことを誓った。その夜帰らぬ伝八郎の身を案じていたお勝は、伝八郎の秘密を知り身内の人足をたたき起して馬場にかけつけた。必死に止める伝八郎の声もむなしく遠城兄弟は四方から現われた人足たちのため悲惨な返討ちになってしまった。兄弟の四十九日の法要に兄弟の母と伝八郎の養父江平が崇禅寺に来た夜明、自責の念に心の狂った伝八郎が馬場に現われた。これを成敗しようとする江平の前に伝八郎をかばって立ちはだかったのは、一途な女の恋に燃えるお勝だった。その手には短筒がしっかりと握られている。だが、卑怯な返討ちを怒っている群衆が二人を取巻くと、お勝も逆上して「この人を渡すもんか、この人はわての人や」と叫び短筒を伝八郎に向って放った。そして、返す手で自らの胸にも引金を引くと、お勝は伝八郎のむくろに折り重なって倒れた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5☆☆☆★★★ 一言だけで… 狂い捲る柳太朗と、何が何でも寄り添おう...

2024年3月20日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆★★★

一言だけで…

狂い捲る柳太朗と、何が何でも寄り添おうとするしのぶ。

お家の為と、英太郎の「殺せ!」の言葉に呼応する子分達。

そして、我が子と剣を介して対峙する雅夫。

やっぱりマキノは面白い。

2021年12月19日 丸ノ内TOEI 2

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