劇場公開日 2007年9月1日

「狂気」デス・プルーフ in グラインドハウス D.oneさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0狂気

2021年1月21日
iPhoneアプリから投稿

 こんなに笑える映画をつくれるのは、やっぱりタランティーノしかいない、、、 "クレイジー"で大爆笑を掻っ攫う、狂気の天才であります。
 映画の前半は狂気というよりか、"凶気"そのもの。レディー達の会話には全く感情移入できないものの、クレイジーで思わず笑えるところもありますが、途中から展開する変態スタントマン野郎の素行は、正直観ていて苦痛でしかありません。これをずっと観ているのはキツいなーと思わされるのですが、後半からはその不快感すべてを昇華させる怒涛の展開!感情が追いつかないうちにめちゃめちゃに進んでいくから、もう笑うことしかできません。クレイジーすぎるスタントと、クレイジーすぎるラスト。映画そのものがバカやってるのはもちろん、観ている者までバカにさせるのは、もはや魔法です。

D.one