ドッグ・バイト・ドッグ

劇場公開日:

ドッグ・バイト・ドッグ

解説

暗い過去を背負った殺し屋と、彼への復讐に燃える刑事の闘いを描いた香港発のバイオレンス・アクション。殺し屋パンに同僚を殺されたワイ刑事は、捜査を続けるうちに、パンが幼少時から闘犬のように育てられてきたことを知る。一方、ゴミ埋立地に逃げ込んだパンは、そこで出会った少女ユウと惹かれ合っていく。殺し屋パンを「インファナル・アフェア」シリーズのエディソン・チャン、刑事ワイを「ピンポン」のサム・リーがそれぞれ熱演。

2006年製作/108分/R15+/香港
原題:Dog Bite Dog
配給:アートポート
劇場公開日:2007年8月11日

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映画レビュー

4.5血の涙が出る

2012年10月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 野良犬かつ狂犬のような殺し屋と野良犬のような女と野良犬のような刑事が互いに命を削りあう、見ていて寿命が縮むような大傑作アクション。人間の価値、命の価値ってなんだろうと当たり前のように大事に思っているものが、実はそうでもないかのような気分にさせられ恐ろしい。いざという時に簡単に投げ出すのが美しいような気分になる。

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吉泉知彦

5.0壮絶・ザ・ムービー

2007年10月11日

泣ける

悲しい

興奮

凄い映画を見たのだ。
見終わったあと、何時間もため息が出て、激しく鳴る心臓の鼓動が収まらない、思い出すだけで目に涙が溜まる、胸が締め付けられる、そんな映画を。
トレイラーや公式サイトを見た時点では、「硬派でカッコ良さそうな映画じゃ~ん★」なんて気持ちだったんだけど。

立ち食いそばで冷やしたぬきを食って、現在日本国内で唯一の本作品上映館である新宿武蔵野館にカチコミ。
自分の前の回が終わった客が出てきて、顔を見るとどいつもこいつもドッグ面。
ただならぬ雰囲気だにゃあと思いつつ、彼らを観察してるうちに自分が見る回になった。
予告で見たい映画をチェックして、本編開始。
開始5秒でもう、、引き込まれたなんてもんじゃない。
完全ノックアウトだ。
この映画の持つテンション、暗さ、風景、人間達、少ないセリフから作られる描写、雰囲気にすっかり犯されてしまった。
善悪はともかく、そうするしか考えていくことが出来ない、生きていくことが出来ない3人の子供たちのぶつかり合い、関わり合い、直情さ、不器用さにラスト10分は自分でもビックリするくらいの鼻水と涙が止まらなかった。
映画館を出るとき、間違いなく自分もドッグ面になってただろう。

救いが無い。
そうなのかもしれない。
けれども、3人それぞれが生々しく、一つ一つの行動を消化出来たためか嫌悪感はまるで感じずに、モノ凄い映画を見たと、ただただ骨抜きにされてしまった。
面白い、とか好き、とか安易に言うことが憚れるくらいの揺さぶり。
久々に味わうド肝を抜かれたような感覚。
覚めやらぬ興奮。
今年見た映画の中で文句なしの壮絶・ザ・ムービーである。
ビシィッ!

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