劇場公開日 2007年7月28日

「朝ドラみたいな優しい映画、ノスタルジーさも楽しんで」天然コケッコー たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0朝ドラみたいな優しい映画、ノスタルジーさも楽しんで

2021年6月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

幸せ

朝ドラを観ているような優しさとマッタリ感。何も起きないからこそ良く写ったり、ちょっと合わない部分もあったり。

夏帆の透明感が半端じゃない。ドが付くほどの田舎の中学生で、天然が故に友達を傷つけてしまうような節もある女の子。そんな彼女が出会うのは、ちょっとよくわからないようなシティボーイ。岡田将生が今も変わらなくてビックリ。ただ、自分が悪いのだが、年齢と関係を把握しきれなかったが故に、夏帆のポジションが掴み難かった。最年長にしては立ち振る舞いが弱いし、真ん中にしてはちょっとむずかしいという難しいというか。その辺がクッキリするとまた違って写った気がする。
映画の公開は2007年。まだ小学生低学年だった私からすれば、あの年代の東京もかなり新鮮。メモリー的な要素も含んでいるから、なんだか観てて面白い。田舎よりも都会派なのであっちの暮らしに憧れはしないけども。それでも、あの居心地の良さを知っていると都会は行きにくいんだろうなと思った。街に出るだけでも発見があるわけで。と言っても、浮気はあったり、郵便局員がバリバリのロリコンだったり、その細かな役周りはいるかと言われると…って感じ。あえて事件が起きないという点ではいいのかもしれないけど。とにかく、ノスタルジーを諸々感じた点では、映画館では味わいにくい体験だったのかなと思う。ちょっと得した気分。

それにしても主演のふたりが今も一線にいることが凄い。そんなふたりの初々しさと眩しさを堪能できた。引き続きドラマに映画に観たい。そう思える1本だった。

たいよーさん。