劇場公開日 2007年3月31日

「役者の演技は鳥肌もの!! モノローグいらない。」世界はときどき美しい とみいじょんさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0役者の演技は鳥肌もの!! モノローグいらない。

2023年7月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

知的

寝られる

モノローグが入る。
日記???
そう思えば、主人公の感性を綴ったもの。
はまる人にははまるが、
私には微妙。
映像・演技・音楽で綴られていることには、心の奥に染みわたっているような話…特に4話…もあり、心地よいのだけれど。
説教臭い、頭でっかち。自己啓発映画を見せつけられている気分になる。

「シネポエム」だそうだ。
 台詞で語るより、映像や演技・演出で見せてほしかった。
 もしくは、挿入される言葉も、モノローグではなく、ポエム・詩にして欲しかった。
このモノローグだと、”解説”になってしまう。余韻がなくなる。

映像は8mmで取った後に加工したとか。
一見古臭いのだけど、そうとも言い切れず、不思議な感覚。

ただ役者の底力には唸る。
 特に、2話の尾美氏とか、5話の木野さんとか。ただあれだけの出演なのに、あの存在感、世界観!!!
 4話の松田龍平氏、立っているだけでも絵になる。で、浅見さん演じる彼女の心の動きと松田氏演じる彼氏の心の動き、それだけで十分『世界はときどき美しい』。「宇宙の~」なんて台詞いらない。
 2話の柄本氏も、あの表情だけで『世界はときどき美しい』。飲んだくれていても。ひとり言の説明台詞いらない。
  ああ、もったいない。

気分的には、美しい美術品(=役者さんの演技)に泥かぶせられたような腹立たしさから☆なしにしたいけど、役者さんの演技に☆2つ。

とみいじょん