劇場公開日 2007年3月10日

「バッテリー」バッテリー Sagittarius18k☆さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0バッテリー

2019年3月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

幸せ

萌える

原作の素晴らしさは言うまでもないのですが、岡山の情緒溢れる街並みの風景が美しく、病気の弟を中心とする家族間の問題もあり、野球を知らない人でもどの世代でもこの作品は通じる物があり面白いのではと感じた。

とにかく、この作品で新人賞4冠の林遣都君は素晴らしいの一言。
自信に満ち、どんな相手にも一切媚びず自分を曲げない原田巧という少年。
彼は、本格的な映画出演自体がこの作品が初めてだったというが、彼の持つ独特の憂いを帯びた美しさや透明感が、この孤高の天才ピッチャーという役柄を更に際立たせ、ものの見事に映像に再現していて衝撃だった。 3000人を超すオーディションから選ばれただけあると非常に納得で、野球は詳しくは解らないが、ピッチングも出来て、これだけ堂々と演技が出来るのは、彼も原田巧に負けず天才なのではないかと感じた。

バッテリーを組む永井豪とのキャラクターの対比もまた面白かったし、素晴らしいベテラン俳優陣も多く出演している。

総合的に、純粋だった青春時代を思い起こさせる価値ある作品だったので、また初心に帰りたい時に見ようと思う。

Sagittarius18k☆