劇場公開日 2006年12月1日

「【21作目】カジノ・ロワイヤル」007 カジノ・ロワイヤル アルさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【21作目】カジノ・ロワイヤル

2021年9月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

知的

難しい

冒頭からパルクールでのチェイスがとにかく凄い。ダニエル・クレイグを新しいジェームズ・ボンドとして一瞬で納得させる魅せ方。英国紳士然としつつ、知的でワイルドという絶妙なバランス。ボンドとしての男の色気も申し分無い。

テロ組織x資金xボンド・ガールとストーリー上の絡みが若干複雑。展開を頭の中で整理している最中に挟んでくるアクションで、思考を吹っ飛ばされる感覚。何とも言えず心地良い。そしてカジノでのポーカーバトルがかなり熱い。いつもとは違う駆け引き、ヒリつき感はスパイ映画というのを忘れてしまう程の出来。

二転三転する敵と味方、伏線は少ないがしっかりと見せる脚本と、スピード感あるカメラワークと演出が素晴らしい。サラッと次作[慰めの報酬]に繋げる展開も良い。144分という時間でも収まりきらなかったと思わせる濃い2時間超。“娯楽”としてのスパイ映画を限りなく“作品”に昇華させた、ジェームス・ボンド。[007シリーズ]まだの方は、ここからでも良いので是非。

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アル