劇場公開日 2006年10月28日

「救いようのない温かい孤独が込み上げてくる」虹の女神 Rainbow Song さくさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0救いようのない温かい孤独が込み上げてくる

2010年4月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

悲しい

幸せ

総合的にはとても好きな映画でした。
ゆるい物語の中にある温かさがとても心地よく。

ただ、最初から結末を見た自分の中の感情が手に取るように分かり
どうしようもない喪失感に襲われたらどうしようかと、みている最中から思ってしまうような。

ハッピーエンドが好き、というわけではないが
相手がこの世からいなくなってしまっているということは

どんなに思ってももう届かないことが分かっている。

遠回りしてたどり着かなかった二人。
自分と重ね
胸が苦しくなる。

もう、どうすることもできないという喪失感は
温かいものであったが、
この世からいなくなってしまったという
この救いようのない事柄が、私の中でくすぶっている。

ただ、そうでもしなければ
彼女の気持ちは永遠に届くこともなく
彼が彼女を女として意識することもなかったのだろうけれど。

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さく