劇場公開日 2006年8月26日

「【何も考えず、若き安藤政信と松田龍平の姿を愛でる作品。刑務所 所長を演じた石橋凌が、異様に怖いです。】」46億年の恋 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0【何も考えず、若き安藤政信と松田龍平の姿を愛でる作品。刑務所 所長を演じた石橋凌が、異様に怖いです。】

2023年5月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

■閉ざされた監獄の闇の中、居並ぶ雑居房のひとつで、1人の少年(松田龍平)が渾身の力を込め、1人の青年(安藤政信)の首を絞めていた。
 青年の体はぴくりとも動かず、絶命しているのは明らかだったが、少年は首を絞め続ける。
 その瞳に涙を浮かべながら…。

◆感想

・今作にストーリー展開を求めてはいけない。

・異様なる世界観の中、安藤政信と松田龍平の姿が屹立している作品。

・ご存じの通り、松田龍平は、故大島渚監督の「御法度」で見事なるデビューを果たしたが、若き男色を拒まぬ侍の姿が醸し出す雰囲気を今作でも纏っている。

・そして、安藤政信。好きな俳優だが、彼は滅多にメディアに出ない。金が無くなったら仕事するという孤高の姿勢を取っている。
 彼の山田孝之が敬愛している俳優だという事も、今作を含めた他の作品を観ると納得である。

<”何かを失い、狂ってしまっている2人の男が、絶望的状況下で「愛と誠」を貫く愛の物語”とあるサイトでは今作を語っている。
 それを是とするかどうかは、観る側次第であろう。>

NOBU