劇場公開日 2006年10月28日

「戦争経済に言及」父親たちの星条旗 多様性男女平等自由主義さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0戦争経済に言及

単に戦場の戦いだけでなく、超大国アメリカであっても人類史上最大最長の最前線、両洋艦隊派遣と維持、世界で最も潤沢な軍事補給物資に疲弊し、戦場の英雄を意図的に作り出して戦時国債キャンペーンに駆り出す、英雄たちの虚構と現実に蝕まれる姿もアメリカの暗部も。まだモータリゼーションも豊かな中間層も産み出せない貧しい日本は日中戦争だけでも負担は国民を苦しめ、経済封鎖されると軍事進出すれば経済も発展するかのような幻想を抱いて開戦、国力に見合った最前線を飛び越えて更に延び切った薄い最前線を突破されて軍事破綻、戦争経済破綻、日露戦争で戦費調達して日本を支えた国父たる高橋是清を青年将校が暗殺。国家戦争指導者の格差を考える、いい教材です。

コメントする
全国連加盟国不可侵条約締結推進派、武装中立推進派、多様性男女平等自由推進派、5世界的名作4世界的良作3国内良作レベル